鶴ヶ島の注文住宅の現場の続きです。
もちろん収納量そのものも大事ですが、使ったらすぐに元の場所に収納できれば楽ですよね。なかなか、自分も収納が得意な方じゃないですが、収納するには使う場所の近くに収納を設けることが一番だと思います。
お施主さんの要望で、設計のヒアリングの段階から言要望されていた事なので、暮らし方の動線も考えながら、収納力にも力を入れて設計しました。
細かい収納や、納戸、クローゼット、ロフト階もあるのでかなりの大容量の収納力になりました。
玄関を入ってすぐの玄関脇にウォークインの玄関収納です。1坪ほどの空間で、半分はタイル張りの土間で、半分はフローリングになっています。家族用の内玄関も兼用しています。
扉を閉めれば、来客時には中は見えないので少し乱雑でも大丈夫です。普通の靴なら約70足分は仕舞えてブーツや傘かけやちょっとした小物類も仕舞える工夫がされています。土間部分もあることで、少し汚れているものとかも置いておけます。
リビングに接している小上がりの和室の下の空間にも、ちょっとした収納を設けました。
畳の下が引出し収納になっていて、これを引き出すと収納が出てきます。
奥行は1600mmくらいあります。
引出しの長さが1600mmだと引き出すのに、その分のスペースがないと引き出せなくなります。
そのためサイズを小さくした同じ引出しを連結することで、必要スペースを小さくして使い勝手をよくしています。
高さは20㎝くらいですが、こどものおもちゃや絵本など仕舞うにはちょうどいいサイズです。
「自分が考えたんですよぉ」と自慢したいとこですが、これはある建築家のアイディアです。寸法とか他にも工夫しましたが、これはやってみたかったアイディアでやっと実現できました。
手間の引手も分離できるので、中身を入れ替えなくても引出しの前後の入れ替えはできます。
クローゼット収納もウォークインになっていて、ハンガーパイプや引き出しなどは既製品を組み合わせて収納力を確保しました。
ウォークインクローゼットの天井は調湿機能のある桐板を張っています。
脱衣室の収納は大工造作でつくりました。ちょうど、洗濯機が納まるように寸法を調整しています。
ハンガーパイプなども設置して、洗濯物を干すハンガーや室内干しに対応できるようにしました。洗面化粧台の収納力もあるのですが、洗剤などやタオルなどを収納するのにはちょうどいい感じです。
屋根裏にはロフト空間もあるので収納は大容量です。ロフト階への昇り降りは、はしごだと荷物の出し入れが大変ということで普通の一般的な階段を設置しました。
ですので、3階建てに近い感じです。
もちろん、ロフト階の天井高は1400mm以下にしないと、3階建てになってしまうので。地域によっては条例等で固定の階段はダメな場合もあります。
梁が少しごついので邪魔になってしまいますが、リビングと同じピーラーの化粧梁です。
もう少し、梁成は小さくてもいいのですが、瓦屋根で、将来、太陽光を載せる可能性を考慮して梁成を決めています。物置だけでなく、ちょっとした隠れ家で子どもたちには大人気の空間になりました。