鶴ヶ島の注文住宅の続きです。
玄関ホールの壁にはヒノキの無節の腰板を採用しました。
腰板には自社工場で原木から製材したヒノキの無垢材を使用しました。
原木から板状に製材した数十年天然乾燥で寝かせた材木を修正挽きをして腰壁材として加工しています。厚さは1寸(約30mm)あります。
よく流通されているものは板厚12mmのものが多いのですが、製材工場を持っているからこそできる強みです。
板厚があれば幅広でも反り返りにくいですし、時間が経つことで木材そのものの油分で、いい色合いの照りがでるようになります。
板厚があれば幅広でも反り返りにくいですし、時間が経つことで木材そのものの油分で、いい色合いの照りがでるようになります。
出隅のこの部分は棟梁の腕の見せ所です。
実はこの部分はよく見ないと何が何だかわからない部分です。
板と板とを合わせる部分なのですが同じ1寸厚みの板同士をつき合わせるとどちらか一方だけ1寸の板厚が見えてしまいます。それをすっきり見せるために1枚の板を5mmくらい残してしゃくってもう一方の板の板のようにうまく板模様を合わせています。
ちょっと自己満足かもしれませんが、現場で打ち合わせして自分の思った通りにしてくれた、棟梁の粋には感服です。