専務 松本 自己紹介へ

LIXILの窓の講習に参加してきました。

先日、LIXILの窓の講習に参加してきました。

今までも色々なところで断熱の事は勉強しているのですが、新しい知識を得るために、1日の講習で窓の事や断熱の事について研修してきました。

 

 LIXIL快適暮らし体験住まいStudio

 

新宿のショールームでの講習でした。ショールーム内に「LIXIL快適暮らし体験 住まいStudio」という施設があって、住宅の断熱性能によって冬と夏の室内がどれだけ違うかを体験できる施設です。

 

「昔の家」、「今の家」、「これからの家」の体験型の施設で、夏場や冬場の温熱環境を体験できます。

 

 昔の家の断熱

 

今から約40年前、昭和55年頃の家の断熱の状態です。サッシはアルミサッシでガラスは単板ガラス、断熱材も機能的には低い性能のグラスウールです。断熱性能もですが、気密性能を表すC値も高い数字です。C値は数値が高いほど、気密性能が悪いことを示します。

 

昔の家のサーモグラフィーカメラ

 

実際、実験室の中に入ると、室外は1.2℃設定、エアコンは20.0℃設定ですが、やっぱり室内は寒く感じました。サーモカメラでも温度の低い青い部分が目立ちます。青い部分は床です。30年くらいの住宅だと、床断熱がないのは一般的です。

 

 これからの家 断熱性能

 

「これからの家」の断熱性だと、部屋に入った第一印象は暖かったです。「昔の家」のエアコンの設定温度と同じ20.0℃設定ですが。断熱性能は大事ということは実感しました。

断熱性能ももちろん大事ですが、気密性能を表すC値も大事です。C値は理論値ではなく、1棟1棟違うので、気密測定をしないとデータはわかりません。共和木材の新築住宅では、全棟で気密測定をしています。今までの測定では、C値はだいたい0.5㎠/㎡以下が平均値です。

 

 

 

3つの家を比べると、サーモカメラの状態でも違いが明らかにわかります。実際の寒さも体感したのですが、しつこいですが、やっぱり、断熱性能って大事ですね。エアコンの消費電力も違いがでます。

 

 

外部想定の室外側からの画像だと、アルミサッシの「昔の家」だと窓の外側は赤くなっていて、室外にエアコンの熱が逃げているのがわかります。「これからの家」だと、ほぼ室外側は青い状態です。エアコンの熱は室内でおさまっていることになります。暖房費も年間で21,000円くらいの節約になります。

 

 

窓や壁や天井の断熱材の写真です。やはり、年々進化していくにしたがって、だんだんと断熱材の厚さが変わってきているのがわかります。

 

 

上の写真はアイスクリームの冷たさの伝導率を感じる実験台です。樹脂は熱伝導の点では熱が伝わりにくいので、数値的にもいいのですが強度的には少し劣ります。

ですので、強度も熱伝導性も兼ね備えたハイブリッド(内側樹脂+外側アルミ)の複合サッシを共和木材では主に使用しています。

共和木材では、新築の注文住宅なら「これからの家」に使われているサッシと同じ樹脂とアルミの複合サッシのサーモスXを標準仕様にしています。