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全国育樹祭 埼玉2013

2013/11/16(土) 家づくりのこと

今年は埼玉県で全国育樹祭というのが開催されます。

全国育樹祭は、継続して森を守り育てることの大切さを普及

啓発するため、全国植樹祭を開催したことのある都道府県で毎年秋季に開催されています。

その関連行事で、飯能市で育林交流集会というのがあり、その集会に少しの時間ですが参加してきました。

 

全国育樹祭 埼玉 2013

 

岐阜大学名誉教授の篠田善彦氏による「森林と人との関わり~森林利用の歴史と文化~」についての講演や、埼玉県にゆかりのある方のパネルディスカッションがありました。

地元飯能市の出身という縁で、司会進行はTBSの秋沢淳子アナウンサーが務められていました。

 

全国育樹祭 埼玉 2013

 

講演では「古来から日本では森林が豊富にあり木材をうまく利用して生活してきたこと。人間の文明は森林によって育まれ、森林がなくなると文明も滅びたこと。森林は再生可能な資源であり日本の森林面積は7割あり、日本の山には伐採適齢期の木などがありそれを活用しない手はないこと。」などの講演内容でした。

 

全国育樹祭 埼玉 2013

 

日本の人口比率は今では少子高齢化と言われて久しいですが、日本の山も同じように、若い木は少なく老齢の伐採適齢期の木が数多くあります。戦後、需要を見込んで植樹した人工林です。

その後、木材の輸入自由化に伴って国産材の価格は下落してしまい、今では伐採してもなかなか採算が合わない時代になってしまいました。戦後すぐに植えた木はもう60年以上経っているので、建築用材としても十分利用可能です。

木を伐採することは環境破壊につながると考える人もいるかもしれませんが、バランスを考えて伐採をしていくことはむしろ良いことなのです。スギ花粉の原因の一つに、うまく森林サイクルが循環できてないのがより深刻な花粉症を引き起こしているんだと思います。

老齢の木の方が花粉が大量に飛ぶデータもあるみたいですし…

 森林は里山を守るだけでなく、川を通じて海にもつながっており様々な生物にとって生きていく上での重要な栄養源なのです。ライフサイクルを考えると森林をうまく活用していくことは必要不可欠なことだと思います。

 このブログでも何回か書いているのですが、今年から木材利用ポイント制度が始まったのも、山に大量に眠っている資源を有効活用させ、循環型社会の形成に貢献することを目的としている所以です。

その点、しっかりとした木造住宅は、作る過程でも住んでからも、CO2の削減に大きく寄与できるんだと思います。 これから仕事をしていく上で、今まで先代の社長から受け継いできた事業は環境を守る点においても重要ですし、今まで以上により良い森林活用ができるように、仕事に取り組んでいかなければと再認識させられ、身が引き締まる思いでした。