毛呂山町の木の家の現場です。
現在進行中の住宅に制震ダンパーを採用しています。
もちろん、壁と柱も強固なものを使用していますが、耐震+制震という考え方です。
地震対策の関する専門用語としては、制震、耐震、免震という言葉があります。
はっきり言って何が何だかわからないですよね?僕も最初は明確な違いがわかりませんでした。
たぶん、同業者の方でも、意識して地震対策に取り組んでいるかたでないと知識がない方もおられるかもしれません。
補助金の申請など新しい制度や工法など年々変わるので、心して勉強していかないとおいて行かれてしまうので日々是決戦です。
大まかに説明すると以下の違いです。
制震:壁に入った地震エネルギーを「吸収」して揺れを抑える低コスト
耐震 : 壁を増やしたり、固くして地震の揺れに「耐える」
免震 : 建物の下に装置を設置し、地面の揺れを建物に「伝えない」高コスト
このような理由で制震ダンパーは低コストで被害を最小限に被害を抑えることができます。
制震対策の制震ダンパーを採用するきっかけはというと、やはり、地震について再認識させられ、考えさせられた、2011年の3月11日に起きた東日本大震災での経験です。
あの時の、立っていられなく、地面が波打つような揺れは、生まれて初めて経験しました。
会社の事務所も大きく揺れましたし、目の前の住宅の瓦屋根が落ちる瞬間の光景は、思い出しただけでぞっとします。
高校生の頃起った、阪神淡路大震災の被害も甚大で、テレビで映る住宅の倒壊映像に衝撃を受けたのも思い出しました。
ちょうど、建築を学ぼうと大学受験勉強の真っ最中だった僕には、これから本当に建築を学んでいいのかの自問自答と何も手につかないほどの衝撃を受けたのを記憶しています。
当社、共和木材でも耐震対策や耐震診断など、今まで、数多く手がけています。
ですが、耐震という考え方で地震の力に対して真向勝負を挑むよりも、力を逃がして備える方がいいのではないかと考えるようになりました。
もちろん、一般的な住宅に多大な費用はかけられません。この先、もっと効果のあるものが出てくるかもしれませんが、今現在少ないコストで効果もあるものとして総合的に判断して制震装置が最も適切ではないかと考えるに至りました。
この制震ダンパーは新築はもちろん、リフォームに使えます。
来るであろう地震に備え少しでも被害を最小に抑え、命を守る住まいを提案していくのが私たちの使命だと考えています。