3年に1度、建築設計事務所に所属している建築士が受講する講習なのですが、建築士定期講習に行ってきました。
講習では、最近の動向や法改正について学んできました。
2021年4月から建築物省エネ法の改正により、「住宅の省エネ性能について建築士から建築主への説明が義務化される」ことなどが説明されました。
現在、共和木材では、新築住宅を建てる場合はUa値などで性能表示していますし、省エネ性能や長期優良住宅についてお施主さんいは説明しているので問題ないので実務的なことが大きく変わることではないので安心です。
もう当たり前にやっていることなのですが、義務化するということはまだそういう取り組みをしていない住宅会社もあることだということなんですが・・・。
本来ならば、もう何年も前から「2020年から省エネ義務化」の予定でした。
“ 説明 ” 義務化という事は説明すればよく、お施主さんが作らなくていいと言えば省エネ性能の住宅を作らなくてもいいことになります。
個人的には省エネ住宅は当たり前だと思っているので、少し残念です。
もちろん省エネ住宅を作るのにはそうでない住宅と比べると最初のコストがかかりますが、長い目で見ればランニングコストの削減につながるので、経済的にはかなり有効だと思います。
他にも省エネ性能に関する文言もテキストに記述があったのですが、気密性能についても記述がありました。
“熱交換換気装置の省エネルギー効果を期待する場合、建物の気密性能は、C値 0.5[c㎡/㎡]以下が望ましい”と記載されていました。
共和木材では、新築住宅では全棟で気密測定をしています。
新築住宅の場合だと、絶交換換気装置を標準にしています。
C値 0.5[c㎡/㎡]以下の住宅になるように普段から施工しているので、弊社としては問題ないのです。
ですが、一般的にはローコスト重視の住宅会社だとこの辺は結構厳しい数値だと思います。
あまり、断熱性能に関心がなく、いい加減な施工をしている会社だとC値 0.5[c㎡/㎡]以下にするのは難しいんじゃないかと個人的には思います。
逆を言うと、戸建て住宅を考えている方は住宅会社を選ぶ指標になると思います。C値が平均でどれくらいなのかを調べる事は良い判断材料になるのではないかと思います。
営業の方に「御社の施工した住宅のC値はいくつですか?」と質問したとして、即座に「ウチは平均で○○値です」と即答できるくらいじゃないと気密性能にはこだわっていない会社だと判断できると思います。
平均というのは1棟1棟の数値は違い、施工の途中で実際に測定してみないとC値はわからないからです。
理論値ではないです。あくまでも測定した結果です。
他の講習内容はストック住宅の活用などでした。
既存住宅状況調査技術者の資格も持っているので、その内容と重なる部分もありましたが、現在の状況や取り組みなど勉強になりました。
総じて、普段、弊社で取り組んでいることがしっかりやっていると再認識できたのでよかったです。
日々、住宅建築の状況も変わってくるので精進せねばと気を引き締めて取り組んでいこうと思いました。
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